ドライ・ビーム号が初入港

 “製材業は物流業”の持論どおり製材、乾燥、プレカットなどのもの造り
だけでなく、製品販売から丸太の本船輸入まで合理化を進めている中国木材
にまた一つ、本船物流で大きな戦力が登場した。13日、呉本社バースに初
寄港した大型の木材専用船ドライ・ビーム号は2年前に就航したエターナル
・アシーナ号と兄弟船だが、スタンションを高くするなど満船時には最大4
万8000立方メートルを積む中国木材専用の超大型船。オペレーター(運
行者)はリベラ(呉市)。
ドライ・ビーム号
本社バースに初寄港したドライ・ビーム号

社長挨拶  ドライ・ビーム号はロングビュー積み、呉本
社専用バース1港下ろしのワンワン航海。これ
で中国木材には46,000t2船のほか、32,000t
4船の計6船が週1船単位で配船される。2004
年は年間51船入港した。4月6日に建造した
大島造船所を出航、4月27日にロングビュー
を発ち約40日の航行となった。

パーティーの様子  全長は185.73メートル、最大幅30.95メート
ル、型深16.4メートル。16日の初寄港披露パ
ーティーでは堀川社長が「本船入港は1978年か
らで、当時は17,000tのうち全量当社ではなく、
ドライ・ビーム号の満船積み高の10分の1程
度のボリュームからスタート。1990年就航のフ
ューチャーグローズ号(リベラ)は26,000tで
ハッチを大きく改良し、輸送効率や荷役合理化に貢献。2000年からは32,000
tを次々投入し一段と大型船航行へ移った。2003年7月、初の46,000t就航
時には当時“こんな大型船は非常識”との声もあったが、リベラの山本社長
の理解もありこの度、2船目就航が実現した。積み高が倍になっても船価は
花束贈呈 倍にならず、燃料も大差ない。エターナル・アシー
ナ号と共にこのドライ・ビーム号も世界との競争で
船の物流コスト削減の最大の戦力になる。」と挨拶
した。
 ドライ・ビーム号の船名は、中国木材の代名詞に
もなった乾燥平角の商品名から取り、今年は今後6
月,8月,9月,10月,12月の5回入港予定。
ドライ・ビーム号

文:日刊木材新聞 2005年5月18日号より一部抜粋