鹿島臨海工業地帯へ進出

調印式の様子
 中国木材が茨城県の鹿島臨海工業地帯に進出する。5月31日、県の所有
する用地買収で仮契約し、10月から製材工場建設に着手。2007年2月
に操業を開始する。総工費は200億円。第2期工事以降に異樹種集成材工
場やプレカット工場も建設する。当初、工場建設や予定されていた千葉市美
浜区の関東工場建設は鋼材の高騰により中止。土地及び上屋を全面リースに
する。
 製材工場は年間120万立方メートルのベイマツを投入し、72万立方メ
ートルの製材品を作る。このうち、ドライ・ビームを40万立方メートル、
グリン平角を27万立方メートル生産する。将来は異樹種集成材工場を建設
する。年間30万立方メートルの生産を計画しているが、先に操業を始めた
佐賀県の伊万里異樹種集成材工場や鹿島の製材工場が軌道に乗った後、タイ
ミングを見てプレカット工場など第2期工事に入る。
 堀川社長は「ここに至るまでには大変な時間がかかったが、これで終わり
ではなく、これから私の考える木材工業が始まる。合理化と省力化が基本だ
し、国産材と複合化した集成材の生産拡大も必ずや成功させてみせる。国産
材供給にも今後協力を求めたい」と語っている。 

文:日刊木材新聞 2005年6月1日号より一部抜粋