中国木材は木材を扱う企業として山林の課題に取り組み、製品を作るだけではなく、
苗木の栽培から植林、保育までの事業に取り組みます。
- 持続可能な原木集荷には苗木生産事業が必要
林業は再生産可能、つまり資源循環が図られる産業であり、この観点から林野庁は、「伐採して、使って、植える」を林政の重要な柱としています。
この資源循環を確実なものとするためには、伐採したら造林することが必須となりますが、逆に言うと、造林することが出来なければ伐採できないとも言えます。次の世代につなげるため、木材を扱う企業として、原木の安定的な確保のための苗木生産事業は大切な取り組みです。
国産材でDIYをしていただいた収益は、この苗木生産や植林といった日本の山林再生につながっています。
- 苗木の生産工程
採種、採穂後、コンテナ苗の生産工程へ進みます。
山出し苗は、裸苗からコンテナ苗の時代に変化しています。優れたコンテナ苗の生産・提供は林業、木材産業に大きく貢献します。- 特定母樹からのコンテナ苗生産
特定母樹とは、成長量1.5~2倍、通直性及び剛性に優れており、花粉量1/2以下の特性を有しています。
特定母樹コンテナ苗使用のメリット
①普通コンテナ苗と同様のメリットがあります。
・空気根切のため、根切り作業が不要、すなわち生産作業の効率が向上します。
・植栽作業を効率化することで均一的な根鉢となり、誰でも簡易な植栽が可能となります。
・裸苗と異なり、根鉢(土と一体)であることで、乾燥ストレスが少なくなり、植栽時期が拡大します(厳寒期、酷暑期を除く植栽可能)。
・保育経費(地拵え経費)の削減となります。
②普通コンテナ苗よりさらに保育(造林、除伐、間伐)費用が削減されることで森林所有者の収入増加が見込めます。
下刈り回数が5回であったところ、3回となり、除伐回数が2回、保育間伐回数が2回であったところ、保育間伐が1回となることで、概ね保育費用は半減します
- 特定母樹からのコンテナ苗生産
- コンテナ苗の栽培
