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平成27年度天皇杯受賞
■受賞部門:林産部門    ■受賞者:中国木材㈱鹿島工場

会長挨拶
 
 平成27年度農林水産祭において、天皇杯受賞の栄誉を賜りました事は、
身に余る光栄と心から御礼を申し上げます。
 弊社は、昭和28年の製紙用チップ生産を起源としておりますが、その後の
社会情勢の変化に合わせ、事業を発展させて参りました。昭和42年にはロ
シア材の製材を始め、これ以後、北米材(主に米松)製材にも進出し、昭和
60年には北米材にほぼ一本化しました。平成に入り、乾燥材・集成材生産、

プレカット事業、更に、平成16年には国産材製材に参入いたしました。その一つの節目として、今回受賞させていただきま
した鹿島工場を平成19年に稼動させました。また、副産物の有効利用のため、平成14年からバイオマス発電事業にも参入
を果たしております。
 この間、お客様へご満足いただく為、必要生産量の確保・品質の維持・工場や原木運搬船や製品運搬船の大型化による
競争力のある製品供給など、不断の努力を続けてまいりました。今後は、日本の住宅着工が大幅に激減するであろう将来
を見据え、国産材の輸出体制作りにも注力して参ります。安定供給のために山林経営にも携わり、国産材の育成から商品
化まで取り組んで参ります。製材から乾燥加工・集成材・バイオマス発電までの一貫した事業で国産材を余すことなく活用
し、世界と競争できる価値の高い国産材製品を作ることで、日本の林業の繁栄、ひいては地球温暖化にも貢献できるので
はないかと思っております。
 今回の受賞は、このような弊社の取り組みに対するご評価を頂いた賜物と存じ、今後とも、今回の受賞に恥じないよう、全
社一丸となって、更に一層、現在の方針に従い、邁進してゆく所存で御座います。
 最後に、今回の受賞は、茨城県庁をはじめとする各関係機関の皆様、取引先の方々のご支援、ご指導のお陰と感謝申し
上げる次第です。
 皆様、大変ありがとう御座いました。
■受賞ポイント:厳格な品質管理による高品質な構造用部材の生産と国産材の利用拡大
鹿島工場は、人工乾燥処理構造用製材、機械等級区分構造用製材の区分でJAS認定を取得しており、含水率、ヤング率の検査に加え、外観品質にもこだわった厳格な品質管理体制により高品質の構造用部材を製造している。

鹿島工場は、国産材(スギ)の調達拡大に努めており、国産材の利用拡大を通じた森林整備に貢献している。また、持続可能な社会実現の一端として自ら森林を保有し山林経営を展開している。
原木の直接仕入から、製材、乾燥、集成、プレカット、バイオマス利用の一貫した生産加工システムと、合理的な物流システムは森林に高い付加価値を与えるとともに、環境保全にも貢献しており、国内林業の活性化にも繋がるモデル事業となっている。