乾燥材の表面割れは強度的に大丈夫ですか?
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表面割れは強度性能に影響ありません。
水分をたっぷり含んだ木材(生材)には、表面割れがありません。
木材は乾いていく過程で、繊維方向による寸法収縮率が異なるために割れが発生するのです。
しかし、木材は乾燥することで耐朽性と強度が高くなります。
神社仏閣など日本古来の木造建造物を見ても表面に多数の割れが入っていますが、
今もなお力強い姿をわたしたちに見せてくれています。
表面の割れは、乾いた木材(乾燥材)の証明でもあるのです。
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木材の死節・抜け節は強度に影響がありますか?
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構造強度には問題ありません。
木造軸組住宅に使用される木材の断面寸法は、
強度基準ではなく長期許容応力度を基にして決められています。
工業材料と違い、自然素材である木材の品質にはある程度のバラツキがあるため、
木材の長期許容応力度は基準強度の1.1/3に規定されています。
つまり、最初の段階で約3倍の安全率を乗じて構造の安全を確保しているというわけです。
死節・抜け節は見栄えが悪く、視覚的に不安を抱かれるのは否めませんが、
構造強度には全く問題ありません。
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ドライ・ビームは薬剤を使用していますか?
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ドライ・ビームの素材となるベイマツは輸入の際、
丸太の段階で防疫のためにくん蒸処理を行っています。
くん蒸について
原材料であるベイマツはアメリカ・ウエアハウザー社で植林・伐採されたものを
直接輸入しています。
木材の輸入には、日本の生態系維持のため、植物検疫法の規定に則り、
臭化メチル(通称メチルブロマイド、ブロムメチル)によるくん蒸処理を行っています。
臭化メチルは揮発性が高く、不燃性で、常温では気体であるという特徴があります。
防カビ処理について
製材直後の木材は含水率が高いため、カビが繁殖しやすい状態になっており、
一般的に未乾燥材は薬剤でカビの繁殖を防止する方法が行われています。
ただし、ドライ・ビームは製材後すみやかに乾燥工程に入るため、
防カビ処理は行わず、薬剤は使用しておりません。
完成した乾燥材は、カビや腐朽菌に対する高い耐朽性を持ちます。
※未乾燥材については、浸せき方法で約1分間、
ネオシントールW-8000という薬剤を薄めて塗布しています。
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仕口強度について
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弊社ではハイブリッド・ビームの仕口部の強度を検証するために、
レッドウッド集成材との性能比較試験を実施しました。
その結果は“ハイブリッド・ビーム≒レッドウッド集成材”という関係だと考えて問題はない
と思われます。
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フィンガージョイント部の強度について
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弊社ではフィンガージョイント部の強度を検証するために、
フィンガージョイントした材だけで構成した構造用集成材の実大材強度試験(曲げ)を実施しました。
その結果は構造用集成材のJAS規格を十分上回るもので、
フィンガージョイント部は部材強度上、まったく問題がないことがわかります。
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現し工法とはどのような工法ですか?
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木造住宅など構造材を意匠的に見せるように工夫された工法です。
従来の真壁工法も現し工法の一つですが、
最近は柱や梁などの構造材を室内側に見せるように設計し、木組みの美しさや、
木材の意匠的な美しさをアピールする設計が増えています。
以前は現しで使われるため無節が好まれましたが、最近では節有材、
古材など多用な木材が現しで使用されるようになっています。
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含水率はどのように測定するのですか?
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含水率の測定方法には、全乾重量法といって、
現在の重量と全乾状態(水分のまったくない状態)の重量とで含水率を測定する方法があります。
その他、マイクロ波が木材を透過する量が木材に含まれる水分に比例する特性を利用した
高周波測定方式と電気抵抗を利用した電気抵抗式などがあります。
特徴としては、全乾重量法が最も信頼できるものですが、
測定結果が出るまでに日数を要します。高周波式は樹種の比重の影響を大きく受けますし、
電気抵抗式は温度の影響を大きく受けます。
後者の2つは、その場で結果が出るためオンラインでの全数検査が可能です。
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木材の強度測定はどのような方法がありますか?
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木材の強度には曲げ強さとせん断強さの2種類があります。
曲げ強さは一般的にはヤング率として表されます。
この計測には、実際に木材を曲げてその反力を測定する方法と、
打撃音、応力波等を用いて計測する方法があります。
実際に木材を曲げてたわみ量を測定するものを静的測定法、
打撃音等の測定方法を動的測定法といいます。
せん断強さは一般的には破壊強度として表されます。
破壊強度については、実際に破壊するまで荷重をかける方法しか現状は測定方法はないようです。
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構造用集成材とは何ですか?
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集成材とは、ひき板あるいは小角材を繊維方向をほぼ平衡にして接着した材料のことです。
したがって、単板(丸太をカツラ剥きにしたもので、英語でベニヤ)を積層したものはLVLといって
集成材には含まれません。
集成材を大きく分けると造作用と構造用に分けられます。
構造用とはその名の通り家屋の構造に使用されるため所要の耐力を必要とします。
造作用とは、特に強度を必要としない部分に使用されます。
また、これら集成材の表面に美観を目的に薄板を貼り付けられたものを
化粧ばり集成材と呼んでいます。
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集成材の強度等級表示を教えてください。
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E120-F330は、集成材の強度等級表示です。
Eはヤング率、Fは曲げ強度のことを示します。
ヤング率(E)とは、初期荷重による材のたわみ量を表す係数のことです。
ヤング率が高い材ほどたわみが小さく、ヤング率が低い材ほどたわみが大きくなります。
なおヤングとは人の名前であり、決して木材の年齢(若さ)を表すものではありません。
曲げ強度(F)とは、材が破壊されるまで荷重をかけたときの強さを示したものです。
曲げ強さの数値が高い材ほど破壊までに大きな力が必要であり、折れにくい材といえます。
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大断面とはどのくらいですか?
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構造用集成材の中で、断面積により小断面構造用集成材、中断面構造用集成材、
大断面構造用集成材に分けられます。
大断面集成材とは、短辺が15cm以上で、断面積が300cuのものをいいます。
中断面構造用集成材とは、短辺が7.5cm以上で、長辺が15cm以上のものであって、
大断面構造用集成材以外のものをいいます。
小断面構造用集成材とは、短辺が7.5cm未満または長辺が15cm未満のものをいいます。
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F☆☆☆☆とは何の表示ですか?
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2003年7月からの建築基準法の改正に伴い、「JAS(日本農林規格)」「JIS(日本工業規格)」で
分類されていたホルムアルデヒド放散等級のFc0・E0の表示記号が☆印とその数で規定される
ように統一されました。同時に、放散等級の表示記号の中に従来の最高等級のFc0・E0に
上位基準が設けられることとなりました。
現在ホルムアルデヒド発散建築材料には使用面積制限が設けられており、F☆☆☆☆は
無制限に内装仕上げに使用できる建築材料の最高等級の表示記号です。
なお、当社においては集成材「ラミナ・ビーム(DF/RW)、ハイブリッド・ビーム」が
F☆☆☆☆を取得しています。
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