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Business details   事業内容

森林資源を活用する企業として、当社は森林の持続可能性に貢献することを重要な使命と捉えています。
中国木材は「森林資源を余すことなく活かした木材製品の安定供給」を掲げ、丸太を無駄なく活用する体制と、物流インフラの整備による合理化とコスト低減を進めています。
また、安定した品質・価格・供給量の確保は、お客様の事業の安定に不可欠であるとの認識のもと、供給責任を果たすことに力を注いでいます。

① 製材・加工・集成材の製造

高性能住宅に必要な住宅用構造材について、原木の調達から製材、乾燥加工、集成材の製造・販売までを一貫して行っています。主な製品は、ベイマツ無垢乾燥材「ドライ・ビーム」、ベイマツと国産スギを組み合わせた「ハイブリッド・ビーム」、高強度を誇るベイマツ集成材「ラミナ・ビーム」、スギ集成柱など、多様なニーズに対応するラインアップを揃えています。

② プレカット加工

住宅の高品質化やコスト低減、加工精度の向上、現場作業の工数削減に貢献するため、構造材の接合部は、現在、そのほとんどがあらかじめ工場で加工されています。お客様のCADと当社プレカット工場を繋ぐ画期的なシステムです。

③ バイオマス発電

原木の樹皮や製材時に発生するオガ粉をバイオマス燃料として再利用し、木材乾燥用の蒸気や工場の稼働に必要な電力を自社で賄っています。さらに、余剰エネルギーは地域へ供給し、資源の有効活用と地域貢献を図っています。

④ 山林経営(山林管理・育苗)

持続可能な森林資源の活用を目指し、自社で山林を保有するとともに、苗木の生産から植林・間伐・伐採まで一貫して行うことで、木材の循環型経済に取り組んでいます。

数字で見る中国木材

国内住宅用構造材シェア 24.9%

※2024年度実績

発電量 17.5 万世帯

全プラントで作り出すグリーン電力が
どのくらいの世帯の消費電力に相当するか 
(1世帯当りの1カ月の消費電力を
285KWhとして計算 出典:電気事業連合会)

自社林 1 万ha

植林本数 61 万本

年間の原木運搬船 52

※過去5年間の平均

1日の原木消費量 2 万本

※全工場、全樹種で集計

中国木材の特徴

ベイマツ無垢乾燥材シェア No.1

北米から輸入されるベイマツのシェアの8割が中国木材です。当社は、北米から直輸入で原木を仕入れています。大型船舶による大量輸送を最大限に活かすため、大型原木船専用の岸壁を自社内に建設し、北米と当社製材工場を直結する「一港積み」「一港降ろし」という輸送体制を確立しています。

物流体制

物流における最大の特長が船舶による輸送です。本社のみならず各物流センターにも専用岸壁を設け、国内物流の基幹をなす製品輸送船も大型化。原料の輸入から、製品の輸送にいたるまで、あらゆる場面での合理化・効率化に取り組んでいます。

製材

原木は樹皮をはがし、需要に応じた長さにカットし、製材工場に搬入します。当社では、本社(広島県)と鹿島工場(茨城県)で、ベイマツ製材の2拠点化を実現。もし一方が被災した場合などでも、全国のお客さまのニーズに応えられる安心の体制となっています。

乾燥

木材は、耐久性を高め、変形を防ぐためにも乾燥が大変重要です。当社は業界No.1の乾燥設備により、乾燥コストの低減と安定供給を実現しています。乾燥に必要な燃料として、自社工場から排出される残廃材を活用し、自社のバイオマス発電ボイラーから得た蒸気を使っています。

集成材

お客様のニーズの多様化に応えるため、また端材から出てくる板材を活かすため、1997年から集成材を製造しています。
国内の森林資源を活用すべく、ベイマツと杉を使い、日本で初の異樹種集成材「ハイブリッド・ビーム」の開発に成功しました。

プレカット

プレカットとは、構造材の接合部分の加工などをあらかじめ工場で行うもので、現場作業を減らし、工期短縮や加工精度向上、現場廃材の削減などにつながっています。当社は全自動CAD/CAMシステムやロボット等、最新設備の導入を積極的に行い、非住宅物件向けの特殊加工対応(トラス加工等)もして、全国のお客さまのご要望にタイムリーにお応えできる環境を整えています。

バイオマス

製材の過程ではがした原木の樹皮はバイオマス燃料として大型自家発電ボイラーに投入し、木材乾燥に必要な蒸気と、工場稼働に必要な電気エネルギーに変換しています。木を余すところなく活用し、環境に負荷を与えない生産システムです。また、製材過程で発生する木材チップは製紙原料に、オガ粉は活性炭原料として活用しています。

国産材

日本には手入れされず荒廃した森林が多く存在します。この課題解決に段階的に取り組むべく、国産スギとベイマツの異樹種集成材「ハイブリッド・ビーム」を開発し、国産材の利用に積極的に取り組んでいます。また、自社林を保有し山林管理事業も行い、持続可能な森林経営を目指して取り組んでいます。

環境

山林伐採後の植林のための苗木が不足している現状から、育苗事業にも取り組みを開始しました。当社では、苗の生産から植林、間伐、伐採、Jクレジットの創出で循環型事業を行っています。