|    | 
 HOME >> 環境 >>国産材への取組み





国内では大量に植林されてきたスギをどう活用するかが大きな課題となっています。近年、日本は木材の多くを製品輸入に頼っており、国産スギは使用用途が少ないこともあって林業の採算は厳しいのが実情です。このままでは、日本の林業はますます衰退の一途をたどることになります。一方で、国内のスギは充分な量が保有され毎年その量は増加し続けています。

中国木材では、必ず国産スギが見直される時代が来ると考え、スギとベイマツによる異樹種集成材(ハイブリッド・ビーム)やムク・ボードを開発しました。これらの製品は、今まで利用できないと山に放置されていた曲がり材や欠点材、さらに間伐材までを積極的に活用します。森の資源を上手に活用しその経済価値を高めることは、森林の整備や植林を含めた持続的活性化に繋がり、ひいては温室効果ガス削減にも大きな意義を持つものです。

また、国産材事業に取り組むにあたり、安定供給は欠かせません。木材は非常に相場に左右されやすい商品です。安定して原木を調達する体制の補助として、山林経営に取り組んでいます。現在保有している自社林は10,804ha(2023年9月時点)になりました。自社林は、協力会社に伐採を委託し、自社工場へ出荷、製品化し、伐採後の植林にも取り組んでいます。国産材原木の育成から商品化、そして流通まで一貫して行える体制を目指しています。